#46「バリスの審判」
フランス人の旦那様を持つ、ある彼女のベビーシャワーへ。
「バリスの審判」
1976年、世界中のワイン関係者を震撼させた事件が起きました。
ブラインド・テイスティングにおいて、まったく無名のカリフォルニアワインが、バタール・モンラッシェ、ムートン、オー・ブリオンといった最高のフランスワインを打ち破ったのです。
米 国『タイム』誌のジョージ・テイバーは、有名なギリシャ神話の挿話になぞらえて、『パリスの審判 Judgment of Paris』という記事をすぐさま発表します。テイバーの記事は、大きな興奮が込められた次の文章で始まっていました。「考えられないことが起きた。カリ フォルニアがフランス勢をことごとく打ち倒したのだ……」
(注:アカデミーデュヴァンコラムより)
十数年前の高校の美術の授業で見た、画家ルノアールの描いた「バリスの審判」。
ルーベンス他、多くの画家が題材にしたこの神話。
再びこの塵ほど小さな記憶がよみがえり、作品のヒントになったのは主人から聞いた
このパリテイスティングの話から。
そして、この有名なギリシャ神話とやら、ヘラ、アプロディテ、アテナの三人の女神が、
美男といわれたパリスの前に並び美を競い合う、というもの。
【最も美しい女神に渡された“黄金のりんご”】
2人目の出産とは思えぬ美しさの彼女。
ワイン好きなご主人にいつも美味しいお料理を用意するお料理上手な奥様。
美人でもって、ワイン好きなフランス人のご主人を持つ彼女になんだか縁のある神話だわ、
と思い作った作品なんですけど・・・・
こんなうんちく並べておいて、フランスがカリフォルニアに負けちゃうって話???
それダメじゃーーーーん!!
と今更思っているちょっと抜けてるワタシなのでした。。。
でも、きっと、フランスよりアメリカに住むことを選択されているご主人ですから・・・
ここカリフォルニアワインのよさを認めておられることと願って・・・
ご愛嬌ということで♪
作品は、フェイクのりんごにゴールドを施し、ルノアールの描いた「バリスの審判」の
イメージで花をあしらい、ビーズリボンはフランスmadeの手の込んだ、決してきらびやか過ぎない
彼女をイメージした美しいものを使いました。
ベビーシャワーの模様はまた後ほど・・・
produced by LA couche designer midori